この金額はどこに入力すればよい?
様々な収入、支出の入力について、ソフト上のどの場所に入力すればよいかをまとめています。入力に迷った場合の参考にして下さい。
収入に関すること
障害年金の収入
定期収入の欄に入力するとよいでしょう。
定期収入の欄に入力した内容は、非課税収入として取り扱われます。
障害年金を受給する期間と金額を把握の上で、入力して下さい。
現時点で受け取っている遺族年金の収入
すでに現時点で遺族年金を受け取っている方で、その遺族年金を入力したい場合は、定期収入の画面で入力して下さい。
定期収入の欄に入力した内容は、非課税収入として取り扱われます。
遺族年金を受給する期間と金額を把握の上で、入力して下さい。
出産手当金や育児休業給付金
次の2つの方法をご紹介しますが、どちらも実際の制度と同じ扱いにある点と、実際の制度と
異なる扱いになる点があります。詳細は下記の通りです。
定期収入に入力した場合
一般的には、定期収入に入力する方が操作しやすく、直感的に分かりやすいです。
- 実際の制度と同じ点:
非課税収入の扱いとなり、税額が増加しない。また、社会保険料も増額しない。 - 実際の制度と異なる点:
標準報酬月額が0と計算されるため、老齢厚生年金の受給額が増加しない。(老齢基礎年金額には反映される)
働き方と年収に入力した場合
- 実際の制度と同じ点:
標準報酬月額に反映されるため、これらの給付を受ける期間分、老齢厚生年金の受給額が増加する。 - 実際の制度と異なる点:
所得の扱いとなるため、税額と社会保険料の金額が増加してしまう。
いずれの場合も、本来よりも少し厳しめのシミュレーション(本来よりも貯蓄額が少し減るシミュレーション結果)になる点をご了承願います。
世帯主と配偶者以外が受け取る老齢年金
「老後年金を入力」の画面は、世帯主と配偶者の方のみ対応しているものとなっています。
そのためそれ以外の家族が受け取る老齢年金は、定期収入の画面から入力してください。
この場合は額面額ではなく、手取り額を入力するほうが、より実際の金額に近いシミュレーションができます。
手取り額が分からない場合は、「額面額×0.9」を目安で入力してみてください。
支出に関すること
介護にかかる支出
定期支出の欄に入力するとよいでしょう。
介護が必要となる期間だけ、日常生活費を増額して入力する方法もあります。
以上は、次のいずれの場合にも適しています。
- 世帯主・配偶者が介護を受ける場合
- 他の家族の介護にかかる費用を、世帯主・配偶者が負担する場合
収入と支出の複合的なこと
国民年金基金、小規模企業共済
いずれも、次の方法での入力が良いでしょう。
- 掛金は、定期支出の入力画面で設定
- 受け取りは、「退職金・企業年金を入力」の画面で設定
ただしこの方法の場合、掛金の所得控除は自動計算されない点をご了承ください。
どうしても所得控除まで反映させたい場合は、Excel形式のレポートを作成後、ご自身で税金計算のセルを書き換えて対応することができます。
住宅ローン以外のローン(借入金)
2021年11月現在、ローン(借入金)専用の画面がございません。
(その後のバージョンアップで対応を検討いたします)
そのため、次のようにしてご利用ください。
最初に借入金の現金収入・振り込み等がある場合
例えば、教育ローンや消費者金融からの借り入れなど、最初にまとまって借入金を入手し(現金で入手・銀行口座振込など)、その後、返済をしていく場合です。
まず、最初にまとまって入手する借入金は、臨時収入として入力するとよいでしょう。
その後の返済は、定期支出に入力するとよいでしょう。
返済の期間、返済額を入力することで、長期にわたる返済をシミュレーションできます。
定期的な返済のみ生じる場合
車の分割払いなど、借入の最初に借入額の収入がない場合です。
その場合は、定期的な返済について、定期支出に入力するとよいでしょう。
返済の期間、返済額を入力することで、長期にわたる返済をシミュレーションできます。
税計算に関すること
障害者控除(所得控除)はどこで入力すればよい?
ソフト上では障害者控除を入力する箇所はありません。ただしExcel形式でレポートを作り、キャッシュフロー表を書き換えることで、所得控除を追加することができます。
詳しい方法は、下記をご覧ください。
その他
毎月の積立貯蓄の額
当ソフトでは、収入から支出を引き算した金額を、家計に貯蓄される金額としています。
毎月積立貯蓄をされている場合、現実にはその積立額がちょうど貯まっているわけではありません。なぜなら、次の2つの要因があるためです。
- 「収入−積立貯蓄額」の残金で生活をしていても、支出の金額がそれより小さければ、結局は積立貯蓄額以上に、貯蓄が貯まってしまう
- 積立貯蓄をしても、支出が多くなった月は口座からお金を引き出すことになる。すると結局は、積立貯蓄額より少ない金額しか貯蓄できていないことになる
つまり積立貯蓄の有無に関わらず、最終的には収入から支出を引き算した金額が、貯蓄額となるはずです。
以上の理由から、当ライフプランシミュレーションソフトは、「収入−支出」を貯蓄額として計算しています。毎月の積立貯蓄の入力欄は設けていませんし、どこにも入力する必要はありません。
当ソフトでのシミュレーションで大切なことは、収入の金額と支出の金額をしっかりと把握し、入力することです。
そうすれば積立貯蓄の有無にかかわらず、家計シミュレーションの計算結果の精度は高くなります。
(注意)積立投資の場合
預金口座への積立ではなく、投資への積立の場合は、「資産運用を入力」の画面から入力してください。
積立投資へ振り向けた金額は、支出として取り扱っています(投資に振り向けた分、現預金からお金が減るため)
逆に投資を終了し投資資産を取り崩した場合は、証券口座のお金を預貯金口座へ移動させるため、収入として取り扱っています。
詳細は 資産運用を入力 でご確認ください。
(補足)積立貯蓄の意義
積立貯蓄の意義は、収入額から一定額を減らした中で支出のやりくりすることを、意識付けられる点です。つまり毎月の支出額を減らすための、一つの工夫にすぎません。
(補足)本当に積立貯蓄が貯蓄になっているのなら
仮に、毎月3万円を積立貯蓄しており、その金額が本当に貯まっているとしましょう。
その前提なら、毎月貯蓄が3万円ずつ増えることが明らかであり、このソフトでシミュレーションをする必要もありません。
しかしここまで説明してきたとおり、積立貯蓄はその額が必ず貯まることを保証するものではありません。
そのため当ソフトでは、積立貯蓄を入力する必要はなく、その入力欄も用意をしていないのです。
※頻繁なバージョンアップにより、本ページの記述・画面イメージの一部が古くなっている場合があります。お気づきの点・ご不明点がございましたら、お問い合わせのページよりお知らせください。
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